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2019年6月21日 (金)

『東京の子』

ブックレビュー ☆4つ

『東京の子』 藤井 太洋

パルクールというスポーツを初めて知った。

 パルクールとは、フランスの軍事訓練から発展して生まれた、走る・跳ぶ・登るといった移動所作に重点を置く、スポーツもしくは動作鍛錬である。障害物があるコースを自分の身体能力だけで滑らかに素早く通り抜けるため、走る・跳ぶ・登るの基本に加えて、壁や地形を活かして飛び移る・飛び降りる・回転して受け身をとるといったダイナミックな動作も繰り返し行われる(ウィキペディアより)

オリンピックから3年後の東京。
施設跡地に出来た巨大な大学は、学生が働きながら学ぶという理想を掲げながら、労働力を企業へ調達ためのものだった。

東京が抱える問題、非正規雇用・外国人労働者。

搾取する側と搾取される側の間で、どちらの味方というわけではなく、求められた仕事(逃げ出した外国人労働者の捜索など)をパルクールの技術を駆使して こなす船津。

船津自身も過去に、児童虐待・育児放棄の過去で苦しんでいた。

失っていた自分を取り戻す船津。

様々な障害を軽やかに超えていく船津のように、社会に潜む多くの問題を切り抜けて、未来に希望を抱ける社会であってほしい。

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『東京の子』 藤井 太洋  著 角川書店

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