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2018年12月

2018年12月31日 (月)

2018 走り納め

愛車パジェロミニに乗り始めて丸9年経って今さら、って気もしないでもないがチェーンを買った。
 
雪国でもないし、この車でスキーに行くこともないし、雪が降ったとしても四駆にすれば大丈夫だろうとタカをくくっていたが、昨冬雪の日に出かけざるを得ず、凍った路面で何度か横滑りを経験して、やっぱりチェーンは必要かなと。
 
この車、まだしばらく乗りたいので、買うことにしたのだ。
金属か非金属か迷ったが、嵩張らず装着が簡単で比較的耐久性がある、これに。
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もっと安いものもあったが、これを使うときは急な仕事の時なので、安全性・耐久性を優先。
で、さっそく装着してみた。
 
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クイック30秒という謳い文句だが、さすがに初めてなので説明書を観ながら片側10分弱かかった。
それでも、おそらく次は3分あれば余裕で着けれるんじゃないかな。
雪は困るけど、せっかくだから積もるくらい降らないかな。
 
* KONIG金属タイヤチェーン P1マジック PM-090 15,900円 Amazon 
 
今日も寒かったが、走り納めで5kmだけ。
☆ 今日のラン
   TIME 00:28:47
   DIST. 5.0km
   5’45 ”/km
   393kcal 

2018年12月29日 (土)

『55歳からのハローライフ』

ブックレビュー ☆4つ

『55歳からのハローライフ』 村上 龍

”人生100年時代” とか ”一億総活躍社会” とかって、正直 勘弁してくれ と思う。
趣旨は素晴らしいと思うが、それを国から言われると、「100歳まで生きて、ずっと働いて税金を納めてくれ」って言われてる気がしてしかたない。

55歳、現役としての最終コーナーを曲がって、そろそろゴールが見えるかと思ったら、あそこは折り返しで、またスタート位置まで戻りなさい、と言われたような気分だ。

そんな55歳がもうすぐ終わりそうなとき、ふとこの本のことを思い出した。
もしかして、これからの人生の道標になるかなと。

55歳頃を転機として、もう少しだけ歳を重ねた人たちを描いた5つの連作中篇。
忙しく過ごして、それまで目を背けていたことに直面せざるを得なくなる年齢なのかな。

離婚からの婚活、リストラ後の再就職、早期退職、定年退職後の夫婦関係、リタイアしてからの恋心。
人生の折り返し点を過ぎて、それぞれの転機を迎えて何とか「再出発」を果たそうとする主人公たち。

共通するのは、「それまでの人生で、誰と、どんな信頼関係を築いてきたか」 (あとがきより)。

同僚と、友人と、家族と。
”信頼関係” か。この歳になってふりかえると、いささか心もとないが、せめて今からできることはやっていこうと、少しだけ前向きになれたかな。

「人生でもっとも恐ろしいのは、後悔とともに生きることだ。」 P.70

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『55歳からのハローライフ』 村上 龍 著 幻冬舎 

2018年12月27日 (木)

12/27のワークアウト

☆ 今日のスイム(安城スポーツセンター)
   DIST. 2.2km
   (1,500m、2ビート左ブレス 100m×5、200m)

2018年12月26日 (水)

『ある男』

ブックレビュー ☆5つ
 
『ある男』 平野 啓一郎
 
子供の頃、鏡に映った自分の顔を見て、ひどく気味悪くなったことを思い出した。
そこに映っている人間の体を受け持っている自分、という意識に気づいて、落ち着かないような、恐ろしいような、不安な気持ちになった。
そんな感覚は、大人になって忘れてしまったのか、慣れてしまったのか。
 
他人になることで、そんな不安を他人のものにできる、ということなのか。
的外れかもしれないが、ふとそんなことを思った。
 
結婚して3年9ヵ月、幸せな家庭を築きながら、不幸にも仕事中に事故死した男は、全くの別人だった。
こう書くと、何を言っているのか意味が分からないが、ようするに他人になりすましていたのだ。
その戸籍も過去も自分自身のものとして。
 
男の正体を調査することになった弁護士 城戸を主人公として、城戸とバーで偶然知り合った作家(平野)がその話しを小説に書いた、という形をとっている。
 
ミステリー仕立てで物語は進行するが、主人公は探られる男ではなく、探るほうの城戸。
タイトルの”ある男”というのは、城戸なのだと思う。
痛々しいまでの生真面目さ。
在日(3世で、本人はなんら意識することなく生きてきたのだが)という出自、弁護士という職業が、城戸を生き苦しくしているのか。
 
他人の過去をそのまま自分の過去として生きる。
それにはそうせざるを得ないような、相当の辛い家庭事情や家族関係があった。
しかし、他人になりすましたところで、その人自身が変わるわけではない。
ただ周囲の目が変わるのだ。
周囲からどう見られているかで、人は変わるということか。
周囲がみなす自分像に縛られる、ということは多分にあるのだろう。
 
城戸はたまたま入った店のカウンターでバーテン相手に、自分が探している男を真似て、その男になりすますことで、つかの間開放されたような感覚になる。
違う人間として振舞うことで、自らを客観視できたのかもしれない。
 
謎を追う中で城戸が出会った、人生のモットーが三勝四敗主義という女性が、魅力的だった。周囲の目をものともしない芯の強さを感じた。
 
そして、城戸の努力の甲斐あって、すべてが明らかになる。
そのことで、残された家族は解決できない問題を抱えることになるが、未来にかすかな光を感じさせるエンディングは良かった。
 
ところで、平野 啓一郎の小説は難しい、と思う。
言い回しが難しくて、一度で理解できなくて、何度も読み返すこと度々。
知識・教養が高いのは充分にわかるが、それをひけらかせすぎかなとも思う。
ただ、それが文章に深みをもたせているのは間違いない。
 
諦観のようなもの
「死者は、あちらから呼びかけることは出来ず、ただ呼びかけられることを待つだけである。」
 
「年の瀬の静けさが、一年分の重みを、憂鬱にしっかりと加えていた。」 なんて表現、素敵だなと思う。
 
Photo
『ある男』 平野 啓一郎 著 文藝春秋

2018年12月24日 (月)

12/24のワークアウト

☆ 今日のスイム(安城スポーツセンター)
   DIST. 1.5km
   (300m、2ビート左ブレス 100m×3、6ビート300m、400m、200m)

2018年12月23日 (日)

1ヵ月ぶりのラン

ちょうど1ヵ月ぶりのランニング。
脚の痛みやしびれ、張りもとっくになくなっていたが、大会の予定は3月末までないし、寒い時期に走ることもないか、とシーズンオフを決め込んでいたが、さすがにお腹周りがやばくなってきたので、少しずつでも走ろうかなと。
 
予約していた本を受け取りに図書館へ、久しぶりにクロスバイクを引っ張り出して走ったのが思った以上に気持ち良かったというのもあったかな。
 
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☆ 今日のジョグ
   TIME 00:19:34
   DIST. 3.2km
   6’06 ”/km
   254kcal 

2018年12月 1日 (土)

『オールド・テロリスト』

ブックレビュー ☆5つ

『オールド・テロリスト』 村上 龍

村上 龍の小説を読むのは何年ぶりだろう。
おそらくここ20年くらい読んでないが、それまでは結構読んできた。

僕は龍の小説を、大きく3つに分類している(もちろん、どれにも当てはまらない作品もあるけど)。

『コインロッカーベイビーズ』 『愛と幻想のファシズム』 『五分後の世界』といった過激系
『69』 『テニスボーイの憂鬱』 等の娯楽系
『ラッフルズホテル』 『トパーズ』 等の享楽系

好きなのは過激系だが、読むにはそれなりの覚悟や体力が必要な気がする。
体や心が万全な状態でないと、読み切る自信がない。

で、この 『オールド・テロリスト』 、漫画チックな表紙イラストを見て娯楽系かと思ってしまったが、しっかりと過激系だ。

社会でなにかと軽視あるいは蔑視されがちな老人だが、戦争から食糧難を経て、高度成長を担い、「殺されもせず、病死も自殺もせず、寝たきりにもならず生きのびた」 老人たちは、そうとうにタフなのだ。
そんな老人たちが、自分を見失った若者を使ってテロを企てる。

老人たちの一人で、物語の中で重要な役割を担う心療内科医アキヅキが、主人公のセキグチにカウンセリングを行う場面は印象的だった。
実際に、『羊たちの沈黙』 のレクター博士の台詞を引用した言葉も使われているが、アキヅキが磨りガラス越しにセキグチと会話するシーンは、レクター博士の独房を訪れたクラリスが鉄格子を挟んで面会する場面を想起させる。
レクター博士がクラリスへの二人称を巧みに変えたように、アキヅキは一人称やセキグチへの敬称を使い分ける。
彼が語る若者分析は、辛辣ではあるが、心地良さを感じる。

テロリストのリーダー、ミツイシは言う。
「自分が自分であり、本当の自分を生きていくしかないという事実は、とても辛い。そのことをごまかすこと、ごまかしてくれる何か、それだけが人気があるし、商売にもなる。わたしたちは、そんなごまかしが許せない。許せない場合は、破壊するしかない」

自分であり続けることが、とても難しい時代。
テロは肯定できないが、日本の現状を憂う老人たちの思いには共感できる。

大作で読むのに疲れたが、久しぶりに村上 龍を堪能できた。

Photo
『オールド・テロリスト』 村上 龍 著 文藝春秋 

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