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2017年3月14日 (火)

『サロメ』

ブックレビュー ☆4つ

『サロメ』 原田 マハ

オスカー・ワイルドの戯曲 『サロメ』 は、サロメが預言者の首を求めるくだり程度しか知らなかった。

オスカー・ワイルドの背徳と狂気の物語と、オーブリー・ビアズリーの邪悪で淫靡な挿絵。
原田 マハの 『サロメ』 は、二つの強烈な才能の融合の過程が、オーブリーの姉メイベルの目線で語られる。

史実に基づいているということだが、どこまでが事実でどこからが創作かわからない。
でも、僕は歴史を学びたいわけでもなければ、真実を知りたいわけでもない。
ただ物語を楽しみたい。
そんな欲求は十分に満たしてくれる。

オーブリーの絵のように蠱惑的で、サロメのように悪魔的なメイベルの振る舞い。
奸計をもって迎えるラストシーンは残酷だが、幻想的でもあった。

Photo
『サロメ』 原田 マハ 著 文藝春秋

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