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2014年4月11日 (金)

『双頭の船』

ブックレビュー ☆4つ

『双頭の船』 池澤 夏樹

ファンタジー。
200人のボランティアを津波の被災地へ輸送するフェリー「しまなみ8」の甲板あったのは、避難所へ届けるため放置自転車を整備する作業場と自転車倉庫そして食堂だけだった。
それが、被災地の港に停泊しているうちに浴場ができ、そのための淡水化プラントを造り、被災者を受け入れるために500戸近くの仮設住宅を造り、様々な店舗が出来てきた。
それに伴って船はどんどん大きくなっていく。
「しまなみ8」は「さくら丸」と名前を変え、拡大していく。

そこで暮らす人たちは、船の中で働き、学校に通う。
中には結婚し、家を建てる人まで出てくる。
船は仮設住宅ではなく、ひとつの町になっていく。
そして、永住の地となる。

東日本大震災から3年が過ぎた。
あれほど大きな災害があったことを、普段は忘れてしまっている。
今も仮設住宅で生活し、あるいは遠く離れたところに避難している人が大勢いるのに。
外で普通に遊ぶことすらできない子供たちがいるのに。
そして、今日も朝刊には死者・行方不明者の人数が報じられている。
東北に桜が咲くのはもう少し先なのかな。
誰もが花見を楽しめるようになればと願う。
   
  

Photo
『双頭の船』 池澤 夏樹 著 新潮社

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