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2013年10月 3日 (木)

『島はぼくらと』

ブックレビュー ☆4つ半

『島はぼくらと』 辻村 深月

うん、これすごく良かった。
新刊が出てすぐ図書館に予約したものの、正直あまり期待していなかった。
タイトルやカバー装画から、軽い青春・恋愛小説を想像していたのだ。

瀬戸内海に浮かぶ人口3千人弱の冴島で育った朱里・衣花・新・源樹の4人は、本土の高校へフェリーで通う。
島には中学までしかないからだ。
病院もない、漁業の他にはさしたる産業も無い冴島。
だから、ほとんどの若者は島を離れて行く。
でも島の暮らしに憧れて移住する者もいる。
誰も知った人がいないからこそやってくる人もいる。

それぞれに立場や考えが違うから、UターンやIターン同士、あるいはもともとの島民との間に、更に島民同士の間でもいざこざや軋轢が生じることはある。
それでもお互いに助け合っていかなければ島の生活は成り立たない。

そのときどき、4人いずれかの目線で語られる島の出来事。

大人たちと対等に関わる4人はとても大人びて見える。
でもやっぱり高校生だな、というところももちろんある。
そして、みんな島が大好きだ。
そんなところがとても良い。

初めの方に出てきたエピソードが終盤こんな風に繋がるのね、っていう面白さもあった。
中に赤羽 環さんという脚本家が出てくるのだが、この女性どうやら他の辻村作品にも登場するらしい。
そのうち、読みたい本が途切れたら、赤羽さん探しでもしてみようかな。

 

Photo
『島はぼくらと』 辻村 深月 著 講談社

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